FXスプレッドとは?初心者でも分かりやすい3つの注意点と特徴

外国為替証拠金取引(FX)では、売値と買値の価格差である「スプレッド」が発生します。FXスプレッドは、取引コストとなるため、しっかりと理解しておく必要があります。本記事では、FXスプレッドの意味や特徴、注意点について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

1.FXスプレッドとは?

FXスプレッドとは、通貨の売値と買値の価格差のことを指します。例えば、ドル/円のレートが売値110円、買値109円の場合、スプレッドは1円となります。FX業者は、このスプレッド分を手数料として頂くことで収益を上げています。

スプレッドは、取引時に必ず発生するコストとなるため、トレーダーにとっては重要な要素になります。スプレッドが広ければ広いほど、トレーダーの損失は大きくなってしまいます。そのため、狭いスプレッドの業者を選ぶことが賢明と言えるでしょう。

2.FXスプレッドの特徴

FXスプレッドには、以下の3つの特徴があります。

①通貨ペアによって異なる
スプレッドは通貨ペアによって異なります。一般的に、主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/ドルなど)のスプレッドは狭く、人気の低い通貨ペアのスプレッドは広くなる傾向にあります。

②時間帯によって変動する
スプレッドは時間帯によっても変動します。ロンドンとニューヨークの時間が重なる欧米ロンドン時間は、取引量が多いためスプレッドが狭くなります。一方、東京時間はスプレッドが広がりやすい傾向にあります。

③業者によって異なる
FX業者の取り組み次第で、スプレッドは業者によって異なります。スプレッドを業界最狭水準に抑えている業者や、ストリーミング注文方式を採用する業者もあれば、スプレッドに上限を設けている業者もあります。事前に十分な比較検討が必要です。

3.FXスプレッドの注意点

FXスプレッドには、以下の3点に注意が必要です。

①ロスカットに影響する
スプレッドは、ロスカットラインに影響を与えます。スプレッドが広ければ、ロスカットされる可能性が高まるためです。損失を抑える上でも、狭いスプレッドは有利に働きます。

②含み損に影響する
スプレッドが広ければ、レートが動かない時でも含み損が発生してしまいます。これは、スプレッドで発生する損失を埋め合わせる必要が出るためです。含み損のコントロールが難しくなります。

③実質的なスワップ点にも影響
スワップ点は決められた値ですが、実際のスワップ収支には、スプレッドが影響します。スプレッドが広ければ、実質的なスワップ収支は目減りしてしまうのです。

FXスプレッドは、狭ければ狭いほど有利になりますが、業者や通貨ペア、時間帯によっても大きく異なることがわかりました。トレーダーとしては、自分のトレードスタイルに合った業者を選び、スプレッドをしっかりと把握しておく必要があります。