FX初心者におすすめ通貨ペアと選び方をプロが分かりやすく解説

FXとは外国為替証拠金取引のことで、異なる国の通貨を売買して利益を得る投資方法です。FXには様々な通貨ペアがありますが、初心者におすすめなのはどのような通貨ペアでしょうか?また、通貨ペアを選ぶ際にはどのようなポイントに注意すべきでしょうか?

FX初心者におすすめ通貨ペアとは?

FX初心者におすすめ通貨ペアとは、以下の3つの特徴を持つものです。

ポイント

・ 流動性が高い
・ スプレッドが狭い
・ 動きが安定している

流動性が高いというのは、その通貨ペアに対する取引量が多く、常に売り手と買い手が存在することを意味します。流動性が高い通貨ペアは、市場の変動に対応しやすく、自分の思ったタイミングでエントリーや決済ができます。また、流動性が高い通貨ペアは、スプレッドが狭い傾向にあります。スプレッドとは、売値と買値の差のことで、これが狭いほど取引コストが低くなります。

スプレッドが狭い通貨ペアは、少ない利益でも損切りせずに利確できる可能性が高まります。さらに、流動性が高くスプレッドが狭い通貨ペアは、動きが安定している傾向にあります。動きが安定しているというのは、その通貨ペアの価格変動が予測しやすく、トレンドやサポート・レジスタンスなどのテクニカル分析が有効に働くことを意味します。

動きが安定している通貨ペアは、初心者でも分かりやすくトレードしやすいです。

では、具体的にどのような通貨ペアがFX初心者におすすめなのでしょうか?一般的に、流動性が高くスプレッドが狭く動きが安定している通貨ペアとして、以下の4つが挙げられます。

・ USD/JPY(米ドル/日本円)
・ EUR/USD(ユーロ/米ドル)
・ GBP/USD(英ポンド/米ドル)
・ AUD/USD(豪ドル/米ドル)

これらの通貨ペアは、世界中で最も取引されているメジャー通貨ペアです。それぞれの通貨ペアの特徴は以下の通りです。

USD/JPY(米ドル/日本円)

USD/JPYは、日本人投資家に最も人気のある通貨ペアです。日本円は安全資産としての性格が強く、世界的な不安やリスク回避の際には円高に傾きやすいです。一方、米ドルは世界の基軸通貨であり、米国の経済指標や金融政策によって影響を受けます。USD/JPYは、流動性が非常に高く、スプレッドも狭いです。また、価格変動も比較的穏やかであり、トレンドも形成しやすいです。USD/JPYは、FX初心者にとって扱いやすい通貨ペアです。

EUR/USD(ユーロ/米ドル)

EUR/USDは、世界で最も取引されている通貨ペアです。ユーロは欧州連合(EU)の共通通貨であり、欧州の経済指標や政治情勢によって影響を受けます。一方、米ドルは前述の通り、世界の基軸通貨です。EUR/USDは、流動性が最も高く、スプレッドも最も狭いです。また、価格変動も比較的安定しており、トレンドも明確です。EUR/USDは、FX初心者にとって最適な通貨ペアです。

GBP/USD(英ポンド/米ドル)

GBP/USDは、英国の通貨である英ポンドと米ドルの通貨ペアです。英ポンドは高金利通貨としての性格が強く、金利差によるスワップポイントが魅力的です。一方、米ドルは前述の通り、世界の基軸通貨です。GBP/USDは、流動性が高く、スプレッドも狭いです。ただし、価格変動は比較的大きく、ボラティリティが高いです。また、英国のEU離脱問題などの政治的な要因によって影響を受けやすいです。GBP/USDは、FX初心者にとってやや難易度の高い通貨ペアです。

AUD/USD(豪ドル/米ドル)

AUD/USDは、豪州の通貨である豪ドルと米ドルの通貨ペアです。豪ドルは資源国通貨としての性格が強く、原油や金などの商品価格によって影響を受けます。一方、米ドルは前述の通り、世界の基軸通貨です。AUD/USDは、流動性が高く、スプレッドも狭いです。また、価格変動も比較的穏やかであり、トレンドも追いやすいです。AUD/USDは、FX初心者にとって扱いやすい通貨ペアです。
これらの通貨ペアは、世界中で最も取引されているメジャーな通貨ペアです。特にUSD/JPYは、日本人投資家に最も人気のある通貨ペアで、日本時間帯でも取引量が多く流動性が高いです。

また、これらの通貨ペアは、各国の経済指標や政治情勢などのファンダメンタルズ分析やニュースに影響されやすく、価格変動の要因を把握しやすいです。これらの理由から、FX初心者におすすめ通貨ペアとして、まずはこれらの4つを選ぶと良いでしょう。

FX初心者が通貨ペアを選ぶ際のポイントとは?

FX初心者が通貨ペアを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意すると良いでしょう。

・ 自分のトレードスタイルに合わせる
・ 自分のリスク許容度に合わせる
・ 自分の知識や興味に合わせる

自分のトレードスタイルに合わせるというのは、その通貨ペアの特徴や動きが、自分がどのようにトレードしたいかに合っているかを考えることです。例えば、短期的なスキャルピングやデイトレードをしたい場合は、価格変動が激しくスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。逆に、長期的なスイングトレードやポジショントレードをしたい場合は、トレンドが強く安定している通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

また、自分がトレードできる時間帯にもよりますが、一般的には、各国の市場が開いている時間帯は、その国の通貨ペアが活発に動きます。例えば、日本時間帯では、アジア圏の通貨ペア(USD/JPYやAUD/JPYなど)が動きやすく、欧州時間帯では、欧州圏の通貨ペア(EUR/USDやGBP/USDなど)が動きやすくなります。自分のトレードスタイルに合わせて、最適な通貨ペアを選ぶことが重要です。

自分のリスク許容度に合わせるというのは、その通貨ペアのボラティリティ(価格変動幅)が、自分がどれだけのリスクを取れるかに合っているかを考えることです。例えば、ボラティリティが高い通貨ペアは、大きな利益を狙える可能性がありますが、同時に大きな損失も被る可能性があります。

逆に、ボラティリティが低い通貨ペアは、小さな利益しか狙えない可能性がありますが、同時に小さな損失しか被らない可能性もあります。自分がどれだけのリスクを取れるかは、自分の資金量や目標利益率などによって異なります。自分のリスク許容度に合わせて、最適なボラティリティの通貨ペアを選ぶことが重要です。

自分の知識や興味に合わせるというのは、その通貨ペアに関する情報やニュースを入手しやすく、また興味を持てるかどうかを考えることです。

例えば、自分が日本人であれば、日本円や米ドルなどのメジャー通貨に関する情報やニュースは入手しやすく、また興味も持ちやすいでしょう。逆に、自分が日本人であっても、南アフリカランドやメキシコペソなどのマイナー通貨に関する情報やニュースは入手しづらいです。

FX初心者が通貨ペアを選ぶ際の注意点

FX初心者が通貨ペアを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

・ 自分の投資スタイルに合った通貨ペアを選ぶ
・ 一度に多くの通貨ペアを取引しない
・ 通貨ペアごとの特徴や動向を把握する

自分の投資スタイルに合った通貨ペアを選ぶということは、自分がどのような目的や期間で取引するかによって異なります。例えば、短期間で利益を得たい場合は、価格変動が大きくてボラティリティが高い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。逆に、長期間で利益を得たい場合は、価格変動が小さくてトレンドが明確な通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

一度に多くの通貨ペアを取引しないということは、自分が管理できる範囲内で取引することを意味します。例えば、初心者の場合は2~3つの通貨ペアに絞って取引することがおすすめです。多くの通貨ペアを取引すると、市場の動きに対応しきれなくなります。

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この記事の監修者
FXガガマネー編集部

当編集部は、長年にわたり金融市場においての専門知識と経験を持つライターたちで構成されています。常に最新の市場情報を追いかけ、得意分野に精通した知識と洞察力を駆使して、投資やFXに関するニュースや解説記事を提供しています。読者の皆様が正確な情報を得て、より賢い投資判断ができるように、わかりやすく簡潔に記事を提供することに力を注いでいます。

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