FXのpipsとは、為替レートの変動幅を表す単位です。
例えば、ドル円のレートが110.00円から110.05円に上昇した場合、5pips上昇したと言います。pipsは通貨ペアによって小数点以下の桁数が異なりますが、一般的には4桁目を表します。
ドル円の場合は2桁目です。
FXのpipsの計算方法は簡単です。まず、取引した通貨ペアのレートを確認します。次に、取引前と取引後のレートの差を求めます。
その差を10000で割ると、pipsが求められます。例えば、ドル円で110.00円で買い、110.10円で売った場合、レートの差は0.10円です。
これを10000で割ると、1pipsが0.01円になります。したがって、10pipsの利益を得たことになります。
FXのpips目安と損切がNGの理由
FXでは、pipsを利益や損失の目安として使うことができます。例えば、10pipsの利益を目指して取引するということです。
しかし、pipsだけで判断するのは危険です。なぜなら、pipsは通貨ペアや取引量によって金額が変わるからです。
FXでは、1ロット(100,000通貨)で取引することが多いです。この場合、ドル円で1pipsあたり1000円の金額になります。
しかし、ユーロ円で1ロット取引した場合、1pipsあたりは約1200円になります。つまり、同じ10pipsでもドル円では1万円、ユーロ円では1万2000円の違いが出るのです。
また、取引量が少ない場合も注意が必要です。例えば、0.01ロット(1000通貨)で取引した場合、ドル円で1pipsあたり10円になります。
この場合、10pipsの利益は100円にしかなりません。しかし、損切りも同じ10pipsに設定した場合、スプレッドや手数料を考えると実質的には損失になる可能性があります。
つまり、FXではpipsだけではなく金額も考慮する必要があります。特に初心者は、自分の資金やリスク許容度に合わせて適切な取引量を選ぶことが大切です。
また、損切りも金額ベースで設定することがおすすめです。そうすれば、無理なく安全にFXを楽しむことができます。