FXのデイトレードとは、1日以内にポジションを決済する取引スタイルのことです。
FXのデイトレードでは、短期的な値動きを利用して利益を狙いますが、そのためには適切な時間足を選ぶことが重要です。
時間足とは、チャート上の1本のローソク足が何分や何時間の値動きを表しているかを示す単位のことです。
時間足によって、相場の流れやトレンドが変わって見えることがあります。
では、FXのデイトレードで使う時間足はどうやって決めるのでしょうか？
また、どんなコツや注意点があるのでしょうか？
この記事では、FXのデイトレードで使う時間足について解説します。
FXのデイトレードで使う時間足の基本
FXのデイトレードでは、一般的に5分足から1時間足までの短い時間足を使います。これは、短期的な値動きを捉えるためには、細かい時間単位でチャートを分析する必要があるからです。
しかし、短い時間足だけを見ていると、相場全体の流れやトレンドを見失うことがあります。そのため、FXのデイトレードでは、複数の時間足を併用することが推奨されます。
複数の時間足を併用することで、相場全体の動向やトレンド方向を把握しながら、短期的なエントリーやエグジットポイントを探すことができます。
複数の時間足を併用する方法には、以下の2つがあります。
・マルチタイムフレーム分析
・マルチタイムフレームトレード
マルチタイムフレーム分析とは、長い時間足から順に短い時間足まで見ていくことで、相場全体の流れやトレンド方向を確認する方法です。
例えば、4時間足→1時間足→15分足→5分足という順番でチャートを見ていくことで、大きな流れから細かい値動きまで把握することができます。
マルチタイムフレーム分析では、長い時間足でトレンド方向やサポート・レジスタンスラインなどを決めておき、短い時間足ではその範囲内でエントリーやエグジットポイントを探します。
マルチタイムフレームトレードとは、異なる時間足でエントリーとエグジットを行う方法です。例えば、15分足でエントリーし、1時間足でエグジットするというように、時間足を使い分けます。
マルチタイムフレームトレードでは、短い時間足でエントリーすることで、より早く反応できるメリットがあります。一方、長い時間足でエグジットすることで、より大きな利益を狙うことができます。
しかし、マルチタイムフレームトレードでは、異なる時間足でのシグナルの整合性やロスカットの設定などに注意する必要があります。
FXのデイトレードで使う時間足の種類と特徴
FXのデイトレードで使う時間足には、以下のような種類と特徴があります。
・5分足：最も短い時間足で、細かい値動きを捉えることができます。しかし、ノイズや偽りのシグナルも多くなります。また、スプレッドや手数料の影響も大きくなります。
5分足は、素早くエントリー・エグジットを繰り返すスキャルピングや、他の時間足と併用してエントリー・エグジットポイントを探す場合に使います。
・15分足：5分足よりも少し長い時間足で、値動きの流れを見ることができます。しかし、まだノイズや偽りのシグナルは多いです。また、スプレッドや手数料の影響も少なくありません。
15分足は、短期的なトレンドに沿ってエントリー・エグジットを行う場合や、他の時間足と併用してトレンド方向を確認する場合に使います。
・30分足：15分足よりもさらに長い時間足で、値動きのトレンドやパターンを見ることができます。ノイズや偽りのシグナルは減りますが、まだ存在します。また、スプレッドや手数料の影響もある程度あります。
30分足は、中期的なトレンドに沿ってエントリー・エグジットを行う場合や、他の時間足と併用してトレンド方向やサポート・レジスタンスラインを確認する場合に使います。
・1時間足：30分足よりも最も長い時間足で、値動きのトレンドやパターンをより明確に見ることができます。ノイズや偽りのシグナルはほとんどありません。また、スプレッドや手数料の影響もほとんどありません。
1時間足は、長期的なトレンドに沿ってエントリー・エグジットを行う場合や、他の時間足と併用してトレンド方向やサポート・レジスタンスラインを確認する場合に使います。
FXのデイトレードで使う時間足の選び方
FXのデイトレードで使う時間足は、自分の取引スタイルや目標に合わせて選ぶことが大切です。以下のようなポイントに注意して選ぶことができます。
・取引回数：取引回数が多いほど短い時間足を使うことが適切です。逆に取引回数が少ないほど長い時間足を使うことが適切です。
