IFD注文とは、新規注文と決済注文を一度にセットできる注文方法です。これにより、利確・損切りのポイントを事前に決めておくことができます。
IFD注文のメリット
・ ポジションを持ったまま忘れてしまうリスクを回避できる
・ 感情的な判断による損失を防げる
・ 注文が約定するまでに相場が変動しても影響を受けない
・ トレードの時間を節約できる
では、具体的にIFD注文の使い方を見ていきましょう。まず、新規注文の画面で、注文方法を「IFD」に設定します。次に、新規注文の条件を入力します。例えば、現在のドル円相場が110円だとします。そこで、111円で買い注文を入れたいと思った場合は、以下のように入力します。
・ 通貨ペア:USD/JPY
・ 売買区分:買い
・ 注文数量:1000通貨
・ 注文価格:111.00
・ 有効期限:当日
次に、決済注文の条件を入力します。ここでは、利確・損切りのポイントをそれぞれ112円と110円に設定します。つまり、買ったポジションを112円で売るか、110円で売るかのどちらかが約定するまで待つということです。以下のように入力します。
・ 通貨ペア:USD/JPY
・ 売買区分:売り
・ 注文数量:1000通貨
・ 利確価格:112.00
・ 損切り価格:110.00
・ 有効期限:当日
以上でIFD注文の設定は完了です。
あとは、「注文確認」ボタンを押して、「注文送信」ボタンを押せばOKです。これで、111円で買ったポジションは、112円か110円で自動的に売られるようになります。
もし、相場が111円から動かなかった場合は、どちらの注文も約定せずにキャンセルされます。
IFD注文のコツは、利確・損切りのポイントを適切に設定することです。一般的には、利確・損切りの幅は2:1程度が良いとされています。
つまり、利益が出た場合は2倍以上の金額を得られるようにし、損失が出た場合は1倍以下の金額に抑えるようにするということです。これにより、勝率が50%以下でもプラスになる可能性が高くなります。
また、利確・損切りのポイントは、サポート・レジスタンスや移動平均線などのテクニカル分析を参考にすると良いでしょう。
これらの指標は、相場の反転や停滞のポイントとなりやすいので、利確・損切りに適した価格帯を見つけるのに役立ちます。
IFD注文は、トレードの効率化や精神的な負担の軽減に有効な注文方法です。しかし、IFD注文を使っても、相場の動きには注意が必要です。
特に、急激な値動きが起こるようなニュースやイベントがある場合は、スリッページやギャップが発生する可能性があります。これらは、注文価格と約定価格にずれが生じる現象で、予想以上の損失を招くことがあります。
そのため、IFD注文を使う場合は、常にリスク管理を意識しておくことが大切です。
以上が、IFD注文の使い方と勝率UPのコツについての解説でした。IFD注文は、トレードの基本中の基本です。ぜひ、この記事を参考にして、IFD注文をマスターしてください。それでは、また次回お会いしましょう。