OCO注文利確・損切りセット!使い方と注意する点とは?

OCO注文とは、One Cancels the Otherの略で、一方の注文が約定するともう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。

OCO注文は、利確と損切りの両方を同時に設定できる便利な機能ですが、使い方や注意点については十分に理解しておく必要があります。

OCO注文のメリット

ポイント

・ 利確と損切りの両方を同時に設定できるため、市場の変動に対応できる
・ 注文を一度に入れることで、手間や時間を省くことができる
・ 心理的な負担を軽減できるため、冷静なトレードができる

OCO注文は、市場の変動に対応できるという点が大きなメリットです。
例えば、買いポジションを持っている場合に、上昇トレンドが続くと予想して利確ラインを高めに設定したとします。

しかし、予想に反して急落した場合には、損切りラインで自動的にポジションが決済されます。
逆に、下降トレンドが続くと予想して損切りラインを低めに設定した場合でも、予想に反して急騰した場合には、利確ラインで自動的にポジションが決済されます。

このように、OCO注文は、市場の変動に応じて自動的に最適なタイミングでポジションを決済することができます。

また、OCO注文は、注文を一度に入れることで、手間や時間を省くことができます。例えば、通常の注文では、利確ラインと損切りラインを別々に設定する必要があります。しかし、OCO注文では、一度の操作で両方のラインを設定することができます。

これは、特にスマートフォンやタブレットなどの小さな画面でトレードする場合に便利です。また、市場が急変した場合にも、素早く対応することができます。

さらに、OCO注文は、心理的な負担を軽減できるため、冷静なトレードができます。例えば、通常の注文では、利確ラインや損切りラインに近づくと、迷ったり焦ったりしてしまうことがあります。

しかし、OCO注文では、事前に決めたラインで自動的にポジションが決済されるため、感情的な判断をしなくて済みます。これは、特に初心者や精神的なストレスが強い人にとって有効です。

OCO注文のデメリット

ポイント

・ 注文の種類や条件によっては、約定しない場合がある
・ 注文のキャンセルや変更ができない場合がある
・ 注文の設定に失敗すると、大きな損失を出す可能性がある

OCO注文は、注文の種類や条件によっては、約定しない場合があります。例えば、成行注文と指値注文を組み合わせたOCO注文では、成行注文が先に約定した場合には、指値注文が自動的にキャンセルされます。

しかし、指値注文が先に約定した場合には、成行注文はその時点での相場で約定します。この場合、相場が急変していたら、想定よりも悪い価格で約定する可能性があります。

また、指値注文と逆指値注文を組み合わせたOCO注文では、指値注文が先に約定した場合には、逆指値注文が自動的にキャンセルされます。しかし、逆指値注文が先に約定した場合には、指値注文はその時点での相場で約定します。

この場合も、相場が急変していたら、想定よりも悪い価格で約定する可能性があります。

また、OCO注文は、注文のキャンセルや変更ができない場合があります。例えば、一部の取引所では、OCO注文を入れた後には、キャンセルや変更ができないというルールがあります。

この場合、市場の状況が変わっても、事前に決めたラインを変えることができません。これは、柔軟なトレードを妨げる可能性があります。

さらに、OCO注文は、注文の設定に失敗すると、大きな損失を出す可能性があります。例えば、利確ラインと損切りラインを逆に設定してしまったり、間違った価格や数量を入力してしまったりすると、想定とは逆の結果になる可能性があります。

このようなミスは、特に初心者や慣れない人に起こりやすいです。また、OCO注文は自動的にポジションを決済するため、ミスに気づいても手遅れになることもあります。

OCO注文の使い方

ポイント

・ 取引所やアプリでOCO注文を選択する
・ 利確ラインと損切りラインを設定する
・ 注文の種類や条件を選択する
・ 注文内容を確認して送信する

まず、取引所やアプリでOCO注文を選択します。一部の取引所やアプリでは、OCO注文という名称ではなく、「IFD」という名称で表示されていることもあります。IFDとは、「If Done」の略で、「もし約定したら」という意味です。

IFD注文は、「もし新規ポジションを取ったら」という条件付きのOCO注文です。次に、利確ラインと損切りラインを設定します。