FXのスイングトレードとは、数日から数週間の期間で為替の値動きに乗って利益を狙うトレード手法です。
デイトレードやスキャルピングと比べて、時間的な余裕がありますが、それでも相場の変動に注意しなければなりません。
では、FXのスイングトレードで成功するためには、どのようなコツや手法が必要なのでしょうか?
FXのスイングトレードの基本から、重要なポイントや初心者でも稼げる方法を解説します。
FXのスイングトレードの投資手法
FXのスイングトレードでは、主に以下の3つの要素に注目します。
・トレンド
・サポート・レジスタンス
・テクニカル指標
トレンド
トレンドとは、為替相場が一定の方向に動いていることを指します。
トレンドには上昇トレンド(高値更新)、下降トレンド(安値更新)、横ばいトレンド(レンジ相場)の3種類があります。
FXのスイングトレードでは、トレンドに沿ってエントリーすることが基本です。
例えば、上昇トレンドであれば買いポジションを取り、下降トレンドであれば売りポジションを取ります。横ばいトレンドでは、サポート・レジスタンスを利用してエントリーします。
サポート・レジスタンス
サポート・レジスタンスとは、為替相場が反発や抵抗を受ける水準のことです。サポートは下落相場で反発する水準であり、買い圧力が強くなる場所です。レジスタンスは上昇相場で抵抗する水準であり、売り圧力が強くなる場所です。
FXのスイングトレードでは、サポート・レジスタンスをブレイクするかどうかを判断することが重要です。
ブレイクとは、サポート・レジスタンスを突破することを意味します。ブレイクすれば、トレンドが継続する可能性が高くなります。
逆に、ブレイクしなければ、反転する可能性が高くなります。
テクニカル指標
テクニカル指標とは、為替相場の値動きや強弱を数値化したものです。
テクニカル指標には様々な種類がありますが、FXのスイングトレードでは主に以下の3つの指標を使います。
・移動平均線
・MACD
・RSI
移動平均線
移動平均線とは、過去の相場の平均値をプロットした線のことです。移動平均線には期間を設定する必要がありますが、一般的には25日移動平均線や75日移動平均線などがよく使われます。移動平均線はトレンドの方向や強さを示す指標です。
移動平均線の上に相場があれば上昇トレンド、下に相場があれば下降トレンドと判断できます。また、移動平均線の傾きや角度でトレンドの強さも判断できます。移動平均線はサポート・レジスタンスとしても機能します。相場が移動平均線に接近すると反発することが多いです。
MACD
MACDとは、MovingAverageConvergenceDivergenceの略で、2本の移動平均線の乖離(差)を示す指標です。
MACDには3つの要素があります。
・MACDライン:12日移動平均線と26日移動平均線の差
・シグナルライン:MACDラインの9日移動平均線
・ヒストグラム:MACDラインとシグナルラインの差
MACDはトレンドの転換点を示す指標です。MACDラインとシグナルラインが交差するときは、トレンドが変わるサインとなります。MACDラインがシグナルラインを上から下に切り下げるときは、売りシグナルとなります。
逆に、MACDラインがシグナルラインを下から上に切り上げるときは、買いシグナルとなります。また、ヒストグラムの大きさや色でトレンドの勢いも判断できます。ヒストグラムが正の値であれば上昇トレンド、負の値であれば下降トレンドとなります。
ヒストグラムが赤色であれば売り圧力が強く、青色であれば買い圧力が強いことを示します。
RSI
RSIとは、RelativeStrengthIndexの略で、相場の強弱を示す指標です。RSIは0から100までの値を取りますが、一般的には30以下は売られ過ぎ(オーバーソールド)、70以上は買われ過ぎ(オーバーボート)と判断されます。RSIは相場の反転点を示す指標です。
RSIが30以下になると、相場が反発する可能性が高くなります。逆に、RSIが70以上になると、相場が反落する可能性が高くなります。
また、RSIが50を境にして上下することでトレンドの方向も判断できます。RSIが50より上にあれば上昇トレンド、50より下にあれば下降トレンドとなります。
FXのスイングトレードで重要なポイント
FXのスイングトレードでは、以下の3つのポイントに注意する必要があります。
・ロットサイズ
・ストップロス
・利益確定
ロットサイズ
ロットサイズとは、取引する通貨単位のことです。
FXでは1ロット=100,000通貨とされていますが、ミニロットやマイクロロットなど小さな単位もあります。ロットサイズはリスク管理に直結します。ロットサイズが大きければ大きいほど、利益も大きくなります。