FX(外国為替証拠金取引)では、さまざまな注文方法がありますが、その中でも最も基本的でシンプルなのが成行注文です。
成行注文とは、現在の相場価格で即時に注文・決済を行う方法です。
成行注文のメリットとデメリット、注意点などを詳しく解説します。
成行注文のメリット
成行注文の最大のメリットは、スピーディーに取引ができることです。相場が急変する場合や、自分の予想通りに動いたときに、すぐに利益確定や損切りをすることができます。
また、成行注文は注文方法の中でも最もシンプルで分かりやすいため、初心者にもおすすめです。
成行注文は、買いか売りかを選んでボタンを押すだけで完了するので、操作ミスや手間が少なくなります。
成行注文のデメリット
一方、成行注文にもデメリットがあります。その一つは、スリッページ(約定価格と注文価格のずれ)が発生する可能性があることです。
相場が急激に動くときや、取引量が少ない時間帯などでは、注文した時点の価格と実際に約定した価格に差が生じることがあります。
この差は、利益や損失に直接影響するため、注意が必要です。スリッページを避けるためには、取引時間帯や通貨ペアの選択に気をつけることが大切です。
もう一つのデメリットは、相場の流れを見極めることが難しいことです。
成行注文では、自分の判断で即座に取引をするため、相場分析やトレンド判断などのスキルが求められます。
相場の流れに逆らってしまったり、早まって利益確定や損切りをしてしまったりすると、損失を拡大する可能性があります。
成行注文をする場合は、常に相場の動向をチェックし、自分のトレードルールや資金管理を守ることが重要です。
成行注文の注意点
成行注文をする際には、以下の点に注意しましょう。
・注文前に必ずレート表やチャートを確認すること。表示されている価格は必ずしも約定価格ではないため、最新の相場情報を把握することが必要です。
・注文後に必ず約定確認画面を見ること。約定価格や手数料などの情報を確認し、スリッページや操作ミスがないかチェックすることが大切です。
・注文数量やレバレッジ倍率に注意すること。自分の資金力やリスク許容度に合わせて、適切な数量や倍率を設定することが必要です。過剰な数量や倍率は損失を拡大するリスクが高まります。
成行注文とは、現在の相場価格で即時に注文・決済を行う方法です。スピーディーに取引ができるメリットがありますが、スリッページや相場の流れを見極めることが難しいデメリットもあります。
成行注文をする際には、相場情報や約定確認画面などを確認し、自分のトレードルールや資金管理を守ることが重要です。