ストップ注文とは、あらかじめ決めたレートに達した時に自動的に取引を行う注文方法です。ストップ注文は、損切りや利確の目的で使われます。
ストップ注文のメリットは、感情に左右されずに冷静な判断で取引できることや、常に市場の動きに対応できることです。
ストップ注文のデメリットは、約定されない場合やスリッページが発生する場合があることです。ストップ注文を使うべき場面と許容損失の計算方法について解説します。
ストップ注文を使うべき場面
・ トレンドが強い方向に動いている時
・ ニュースやイベントなどの影響で急激な値動きが予想される時
・ 自分の予想と反対に相場が動いている時
・ 取引時間が限られている時
これらの場面では、ストップ注文を使うことで、損失を最小限に抑えたり、利益を最大限に伸ばしたりすることができます。
例えば、トレンドが強い方向に動いている時は、ストップ注文を利確の目的で使って、相場の流れに乗って利益を確保することができます。
また、ニュースやイベントなどの影響で急激な値動きが予想される時は、ストップ注文を損切りの目的で使って、大きな損失を回避することができます。
許容損失の計算方法
許容損失とは、自分が取引で負けても耐えられる金額のことです。
許容損失を計算することで、ストップ注文のレートを決めることができます。許容損失の計算方法は、以下のようなステップで行います。
・ 1.自分の資金(口座残高)を確認する
・ 2.自分が許容できるリスク率(資金に対する損失の割合)を決める
・ 3.自分が取引する通貨ペアのレバレッジ倍率を確認する
・ 4.自分が取引する通貨ペアの1pipあたりの金額を計算する
・ 5.許容損失からストップ注文のレートを逆算する
例えば、資金が100万円で、リスク率が2%、レバレッジ倍率が25倍、取引する通貨ペアがUSD/JPY(1ドル=100円)だとします。
この場合、1pipあたりの金額は25円です。許容損失は100万円×2%=2万円です。もし買いポジションを持った場合、ストップ注文のレートは以下のように計算できます。
・ ストップ注文のレート=エントリーレート-(許容損失÷(1pipあたりの金額×取引枚数))
・ ストップ注文のレート=100-(2万円÷(25円×1枚))
・ ストップ注文のレート=99.2
つまり、100円で買った場合、99.2円で売るストップ注文を入れることで、許容損失を2万円に抑えることができます。
ストップ注文とは、あらかじめ決めたレートに達した時に自動的に取引を行う注文方法です。ストップ注文は、損切りや利確の目的で使われます。
ストップ注文を使うべき場面は、トレンドが強い方向に動いている時やニュースやイベントなどの影響で急激な値動きが予想される時などです。
許容損失を計算することで、ストップ注文のレートを決めることができます。ストップ注文を上手に使って、FX取引の成功率を高めましょう。