FXの注文方法一覧を徹底解説!初心者なら基本を覚えてから使おう

FXで取引をするときには、注文方法を選択する必要があります。
注文方法とは、どのようなタイミングや条件で取引を行うかを指定する方法のことです。FXにはさまざまな注文方法があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。

FXの注文方法一覧

初心者の方は、まずは基本的な注文方法を覚えて、自分のトレードスタイルや目的に合わせて使い分けることが大切です。

成行注文(ストリーミング注文)

成行注文とは、現在の相場価格で即時に取引を行う注文方法です。ストリーミングとは、リアルタイムで価格が更新されることを意味します。
成行注文は、相場の変動に素早く対応できるというメリットがあります。

しかし、注文を出した時点と約定した時点で価格が変わってしまうこともあります。これをスリッページと呼びます。

スリッページは、相場が急激に動くときや流動性が低いときに発生しやすくなります。成行注文は、短期的なトレードやスキャルピングに向いています。

指値注文

指値注文とは、事前に指定した価格で取引を行う注文方法です。指値注文は、自分の希望する価格で確実に取引できるというメリットがあります。

しかし、指定した価格に達しない場合は約定しないこともあります。これを未約定と呼びます。

未約定は、相場が一方向に動くときやレンジ相場のときに発生しやすくなります。指値注文は、中長期的なトレードやトレンドフォローに向いています。

逆指値注文

逆指値注文とは、事前に指定した価格を逆に超えたときに取引を行う注文方法です。

逆指値注文は、損切りや利食いのために使われることが多いです。逆指値注文は、自分の想定した範囲内で取引できるというメリットがあります。
しかし、指定した価格を超えた時点で成行注文に切り替わるため、スリッページのリスクがあります。

逆指値注文は、損失を限定したり利益を確定したりするために使います。

IFD注文

IFD注文とは、IF(イフ)Done(ダン)の略で、「もし~ならば~」という意味です。

IFD注文は、2つの指値注文をセットで出すことができる注文方法です。例えば、「ドル円が100円になったら買い、101円になったら売り」というような注文です。

最初の指値注文が約定しない限り、次の指値注文は有効になりません。IFD注文は、自動的に利食いを設定できるというメリットがあります。しかし、最初の指値注文が未約定になると、次の指値注文も無効になることがあります。

目標利益を決めてトレードするときに使います。

OCO注文

OCO注文とは、OCO(オーシーオー)の略で、OneCancelstheOther(ワン・キャンセルズ・ジ・アザー)の意味です。OCO注文は、2つの逆指値注文をセットで出すことができる注文方法です。

例えば、「ドル円が99円になったら買い、101円になったら売り」というような注文です。OCO注文は、どちらか一方の逆指値注文が約定すると、もう一方の逆指値注文は自動的にキャンセルされます。
OCO注文は、自動的に損切りや利食いを設定できるというメリットがあります。

しかし、相場がレンジ相場のときには、どちらの逆指値注文も約定しないことがあります。OCO注文は、損失や利益をあらかじめ決めてトレードするときに使います。

IFD・OCO注文

IFD・OCO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。IFD・OCO注文は、最初に指値注文を出し、その指値注文が約定したら、次にOCO注文を出すことができます。

例えば、「ドル円が100円になったら買い、その後99円になったら損切り、101円になったら利食い」というような注文です。
IFD・OCO注文は、自動的に損切りや利食いを設定できるだけでなく、最初の指値注文が未約定の場合は次のOCO注文も無効になるというメリットがあります。

しかし、相場がレンジ相場のときには、最初の指値注文も次のOCO注文も約定しないことがあります。IFD・OCO注文は、目標利益や損失限度を決めてトレードするときに使います。

FXでは自分のトレードスタイルや目的に合わせてさまざまな注文方法を使い分けることができます。初心者の方は、まずはこれらの基本的な注文方法を覚えておくことがおすすめです。