逆指値とは、株式やFXなどの取引で、あらかじめ決めた価格になったら自動的に売買を行う注文方法の一つです。逆指値は、損切りや利益確定などの目的で使われます。
逆指値のメリットは、感情に左右されずに冷静な判断で取引できることや、常に市場の動きに対応できることです。
逆指値のデメリットは、約定されない可能性があることや、価格が一時的に逆方向に動いても注文が発動されることです。
この記事では、逆指値の仕組みと具体例、そして3つの活用方法を解説します。
逆指値の仕組みと具体例
逆指値は、現在の価格から逆方向に離れた価格を指定して注文します。例えば、現在の株価が1000円で、下落したら売りたい場合は、900円などより低い価格を逆指値として設定します。
この場合、株価が900円になったら自動的に売り注文が発動されます。逆に、現在の株価が1000円で、上昇したら買いたい場合は、1100円などより高い価格を逆指値として設定します。
この場合、株価が1100円になったら自動的に買い注文が発動されます。
逆指値の活用方法1:損切り
逆指値の最も一般的な活用方法は、損切りです。損切りとは、取引で損失が出た場合に、それ以上損失が拡大しないように早めにポジションを手放すことです。
損切りは、トレーダーの心理的負担を軽減し、資金管理を効果的に行うために必要です。逆指値を使って損切りを行う場合は、自分が許容できる損失額に応じて逆指値を設定します。
例えば、現在の株価が1000円で、100株を買っている場合に、最大で1万円の損失までなら我慢できるとすると、900円を逆指値として設定します。
この場合、株価が900円になったら自動的に売り注文が発動されてポジションが決済されます。このようにして、損失を1万円以内に抑えることができます。
逆指値の活用方法2:利益確定
逆指値のもう一つの活用方法は、利益確定です。利益確定とは、取引で利益が出た場合に、それ以上利益が減らないように早めにポジションを手放すことです。
利益確定は、トレーダーの満足感を高め、次の取引へのモチベーションを維持するために必要です。逆指値を使って利益確定を行う場合は、自分が目標とする利益額に応じて逆指値を設定します。
例えば、現在の株価が1000円で、100株を買っている場合に、最低でも2万円の利益は確保したいとすると、1200円を逆指値として設定します。
この場合、株価が1200円になったら自動的に売り注文が発動されてポジションが決済されます。このようにして、利益を2万円以上に確保することができます。
逆指値の活用方法3:トレンドフォロー
逆指値のもう一つの活用方法は、トレンドフォローです。トレンドフォローとは、市場の動きに沿ってポジションを持ち続けることです。
トレンドフォローは、トレーダーの平均利益を高め、大きな利益を狙うために必要です。逆指値を使ってトレンドフォローを行う場合は、自分が想定するトレンドの方向と強さに応じて逆指値を設定します。
例えば、現在の株価が1000円で、上昇トレンドが続くと予想して100株を買っている場合に、トレンドが反転する可能性が高いと考えられる価格帯に逆指値を設定します。
この場合、950円や1050円などの節目の価格や、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標に基づいて逆指値を設定します。このようにして、トレンドが継続する限りはポジションを保持し、トレンドが反転したら自動的にポジションを手放すことができます。
逆指値は、取引で自動的に売買を行う注文方法の一つです。逆指値は、損切りや利益確定、トレンドフォローなどの目的で使われます。逆指値の使い方は、自分の取引戦略やリスク許容度に応じて柔軟に変えることができます。逆指値を上手に活用することで、より効率的かつ効果的な取引を行うことができます。