ブレイクアウトとは?FXですぐに使用できるトレード手法と注意点・相場

ブレイクアウトとは、相場が一定の範囲内で動いていたときに、その範囲を突破して急激に値動きすることです。ブレイクアウトは、相場の方向性が決まる重要なタイミングであり、FXトレーダーにとってチャンスとなる場面です。

しかし、ブレイクアウトを利用するには、いくつかの手法と注意点があります。この記事では、ブレイクアウトのメカニズムや種類、FXですぐに使える手法や注意点を解説します。

ブレイクアウトのメカニズムと種類

ブレイクアウトは、相場が一定の範囲内で動いていたときに、その範囲を突破して急激に値動きすることです。この範囲をサポートライン(下限)とレジスタンスライン(上限)と呼びます。

サポートラインは、相場が下落してもなかなか割り込まない水準であり、買い手が強いことを示します。レジスタンスラインは、相場が上昇してもなかなか抜けられない水準であり、売り手が強いことを示します。

サポートラインとレジスタンスラインの間を相場が行ったり来たりすることをレンジ相場と呼びます。

ブレイクアウトは、レンジ相場から脱出する際に発生します。ブレイクアウトには大きく分けて2種類あります。一つは、上昇トレンドや下降トレンドの中で発生する継続型ブレイクアウトです。

これは、相場が一時的に反転してレンジ相場に入った後、元のトレンド方向に再び突破するパターンです。もう一つは、上昇トレンドや下降トレンドが終わり、逆方向に転換する反転型ブレイクアウトです。

これは、相場がサポートラインやレジスタンスラインを割り込んで新たなトレンドを形成するパターンです。

FXですぐに使えるブレイクアウト手法

FXでは、ブレイクアウトを利用してエントリーやエグジットのタイミングを決めることができます。ブレイクアウト手法には様々なバリエーションがありますが、ここでは代表的な3つの手法を紹介します。

1. ブレイクアウト直後にエントリーする

この手法は、ブレイクアウトが発生した直後にその方向にエントリーするものです。例えば、上昇トレンドの中で一時的に下落した相場が再び上昇してレジスタンスラインを突破した場合、その時点で買いポジションを取ります。

この手法のメリットは、ブレイクアウトの勢いに乗って大きな利益を狙えることです。デメリットは、ブレイクアウトが偽物である場合(フェイクアウトと呼ばれます)に損失を出す可能性が高いことです。

フェイクアウトは、相場が一時的に範囲を突破した後、すぐに元の範囲に戻ってしまう現象です。フェイクアウトを避けるためには、ブレイクアウトの確度を高める指標やテクニカル分析を併用することが有効です。

2. ブレイクアウト後の戻りを待ってエントリーする

この手法は、ブレイクアウトが発生した後に相場が一旦戻ってきたときにその方向にエントリーするものです。例えば、下降トレンドの中で一時的に上昇した相場が再び下降してサポートラインを突破した場合、その後に相場がサポートライン付近まで戻ってきたときに売りポジションを取ります。

この手法のメリットは、ブレイクアウトが本物であることを確認できることと、より有利な価格でエントリーできることです。デメリットは、ブレイクアウトの勢いが強すぎて相場が戻ってこない場合にエントリーチャンスを逃すことです。

戻りを待つ際には、サポートラインやレジスタンスラインが役割を入れ替える(サポートラインがレジスタンスラインになる、逆も同様)ことを意識することが重要です。

3. ブレイクアウト前にエントリーする

この手法は、ブレイクアウトが発生する前にその方向にエントリーするものです。例えば、上昇トレンドの中で一時的に下落した相場がレジスタンスライン付近まで上昇してきた場合、その時点で買いポジションを取ります。

この手法のメリットは、ブレイクアウトの勢いに先回りして最大限の利益を狙えることです。デメリットは、ブレイクアウトが発生しない場合やフェイクアウトの場合に損失を出す可能性が高いことです。

ブレイクアウト前にエントリーする際には、ブレイクアウトの発生確率や方向性を予測する能力が必要です。

ブレイクアウト手法の注意点

ブレイクアウト手法はFXでよく使われる有効な手法ですが、注意点もあります。以下に主な注意点を挙げます。

・ ブレイクアウトは時間軸によって異なります。例えば、日足チャートではブレイクアウトが発生していても、1時間足チャートではまだ発生していない場合があります。

自分の取引スタイルや目標利益に合わせて適切な時間軸を選ぶことが重要です。
・ ブレイクアウトは相場の流動性やボラティリティに影響されます。

例えば、ニュースや経済指標の発表などで相場が急変した場合、ブレイクアウトが発生しやすくなります。