FXの「ボラティリティ」とは?判断する方法とローソク足チャート分析

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FXの「ボラティリティ」とは、為替相場の変動の大きさや激しさを表す指標です。

ボラティリティが高いということは、為替レートが大きく上下することを意味し、逆に低いということは、為替レートが安定していることを意味します。

ボラティリティは、FXトレーダーにとって重要な要素であり、取引のタイミングやリスク管理に影響します。
では、FXのボラティリティを判断する方法や指標を使った見方について、解説していきます。

FXのボラティリティを判断する方法

FXのボラティリティを判断する方法には、主に以下の3つがあります。

・ チャート分析
・ テクニカル指標
・ インプライド・ボラティリティ

チャート分析

チャート分析とは、為替レートの推移をグラフで表示し、その形やパターンから相場の動向やトレンドを読み取る方法です。
チャート分析には、さまざまな種類のチャートがありますが、ボラティリティを判断する際によく使われるのは、ローソク足チャートです。

ローソク足チャートとは、一定期間の始値、終値、高値、安値を四角形と線で表したチャートで、色や形で相場の強弱や方向性を示します。ローソク足チャートでボラティリティを判断するポイントは以下の通りです。

・ ローソク足の長さ:ローソク足の長さが長いほど、その期間の変動幅が大きいことを表し、ボラティリティが高いことを示します。逆に、ローソク足の長さが短いほど、その期間の変動幅が小さいことを表し、ボラティリティが低いことを示します。

・ ローソク足の色:ローソク足の色は、その期間の始値と終値の関係によって決まります。
一般的に、終値が始値よりも高い場合は白や青など明るい色で表され、終値が始値よりも低い場合は黒や赤など暗い色で表されます。

ローソク足の色が連続して同じ色であるほど、その方向に強いトレンドがあることを表し、ボラティリティが高いことを示します。逆に、ローソク足の色が交互に変わるほど、その方向に弱いトレンドがあることを表し、ボラティリティが低いことを示します。

・ ローソク足の形:ローソク足の形は、その期間の高値と安値の関係によって決まります。一般的に、四角形部分を実体と呼び、線部分を影と呼びます。

実体が長いほど、その期間の始値と終値の差が大きいことを表し、ボラティリティが高いことを示します。逆に、実体が短いほど、その期間の始値と終値の差が小さいことを表し、ボラティリティが低いことを示します。

また、影が長いほど、その期間の高値と安値の差が大きいことを表し、ボラティリティが高いことを示します。逆に、影が短いほど、その期間の高値と安値の差が小さいことを表し、ボラティリティが低いことを示します。

テクニカル指標

テクニカル指標とは、為替レートの過去のデータに数学的な計算を施して作られた数値やグラフで、相場の動向やトレンドを分析する方法です。テクニカル指標には、さまざまな種類がありますが、ボラティリティを判断する際によく使われるのは、以下の2つです。

・ 移動平均線
・ ボリンジャーバンド

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の為替レートの平均値を計算し、それを連続してつなげた線で、相場のトレンドや方向性を示す指標です。移動平均線でボラティリティを判断するポイントは以下の通りです。

・ 移動平均線の種類:移動平均線には、単純移動平均線(SMA)、指数移動平均線(EMA)、加重移動平均線(WMA)などの種類があります。これらの違いは、計算方法や過去のデータに与える重み付けにあります。

一般的に、SMAは最もシンプルでスムーズな移動平均線であり、EMAやWMAは最新のデータにより反応する移動平均線です。ボラティリティを判断する際には、EMAやWMAなどの最新のデータに敏感な移動平均線を使うとより正確な判断ができます。

・ 移動平均線の期間:移動平均線は、計算する期間によって異なる特徴を持ちます。一般的に、期間が長いほど移動平均線は滑らかで安定しており、長期的なトレンドやサポート・レジスタンスラインとして使われます。

逆に、期間が短いほど移動平均線は波打ちやすく変動しており、短期的なトレンドやシグナルラインとして使われます。ボラティリティを判断する際には、期間が短い移動平均線を使うとより細かい変化に対応できます。

・ 移動平均線の角度:移動平均線の角度は、その傾きや方向から相場のトレンドや強弱を判断することができます。